失敗後悔しない高校選びで一番大切なこと

進路など

最初にまとめ

高校選びでは…

・「今後の人生への影響度」を一番大切にする

・まず大学進学の可能性を自問自答する

・大学進学しないなら工業や商業など就職に強い高校

・気になる高校の「授業の感じ」「生徒の感じ」を調べる

・主に工業系など実践的な知識を身につけたいなら「高専」も視野に

高校選びで一番大切なこと

中3の夏休み。
高校選びについて、本当によく相談されます。

高校生活の3年間は、人生に大きな影響があります。
当然、失敗や後悔したくないですよね。

高校選びで考えるべきポイントは、本当にたくさんあります。

「制服や校舎が、好きな見た目か?」
「通学時間はどれくらいかかるか?」

これらも3年間毎日通うことになるので、もちろん大切です。

ただ僕自身、めちゃくちゃダサい制服の中高一貫校でした。
電車と自転車で片道約2時間かけて6年間通っていました。

当時も今思い返してみても、それほど大変だった記憶はありません。
人って毎日のコトになると、意外と慣れるものですね。

細かなことを気にしだすと、決められません。
結局、実際に入ってみないとわかりませんもんね。

だからこそ、高校選びは「本当に大切なこと」だけに焦点を当てましょう。
じゃあその、本当に大切なこととは何か?

今後の人生への影響度」です。

全日制高校の3種類

全日制の高校は、大きく分けて3種類あります。

・普通科
・専門学科
・総合学科

です。

普通科は主に「大学進学」を目指します。
専門学科は主に「仕事に結びつく技術の習得」を目指します。
総合学科は、普通科と専門学科の両方の特徴を持っています。

ここの選択を間違えると、後悔しやすいです。
例えば、昔うちの塾生さんで実際にあった話を紹介します。

中3の夏、親の勧めもあり、親の母校である専門学科(工業高校)に進学を決意。

「高校卒業したら、大学に行かずに就職します!」と宣言。

志望通りに工業高校に入学&卒塾。

2年後の高2の冬、「やっぱり大学に行きたいです。どうすればいいですか?」と塾に電話。

この生徒さんは結局、どうなったか?
大学進学を諦めて、就職しました。

就職が決まった時はスッキリした表情でした。
でも、少なくとも高2の冬~高3とかなり後悔していました。

後悔しないために最初に考えること

とりかえしのつかない失敗をしない。
それを最優先に考えましょう。

そのためにも、「まず大学進学の可能性」を考えるべきです。

「大学進学の可能性は0%だ!」
それなら工業高校や商業高校などがやはり人気です。
高校卒業して就職先が見つかりやすいです。

「大学進学の可能性を残しておきたい!」
そうなると普通科です。

総合学科は一見バランスよく見えます。
でも大学入試は、良くも悪くも「フライングOKのマラソン」です。

総合学科は単純に「大学入学のための授業」が普通科に比べて少ない。
だから大学入試のための勉強は、普通科より遅れることになります。

ので、基本的には「専門学科」か「普通科」のどちらかになると思います。
それでも「どうしても総合学科がいい!」理由があれば、その気持ちに従うべきだと思います。

学校選びのポイント

さて、「専門学科」か「普通科」か決まれば。
次は「その中から、具体的にどの学校にするか?」です。

このときに大事なのは、「授業の感じ」と「生徒の感じ」です。

どんな先生が、どんな授業をしているのか?
進学に結び付いているのか?
生徒さんたちの評判はどうなのか?

できるだけ調べる必要があります。
高校見学はもちろんのこと、やはり「実際に通っている生徒さんの声」が一番頼りになります。

例えばうちの塾の近くには、大学進学につながる普通科高校が2つあります。
偏差値が高い方の高校が、やはり大学への進学でも有利です。

ところが、その偏差値の高い方の高校生からの方が、入塾相談が多いです。

「数学得意だったのに、高校入ってから授業についていけない。フォローしてください。」

「勉強尽くしの生活に嫌気がさして、不登校気味です。勉強のサポートをお願いします。」

学校からすれば、大学への進学実績を重視するなら、必然的に「レベルの高い集団授業」をすることになります。

それについていける生徒さんは、グングン伸びますし、大学受験で有利になります。
反面、ついていけない場合、ひどい場合は自信喪失から勉強嫌いへとつながっていきます。

また良い授業があったとしても、「どんな生徒さんが通っているか?」校風も大切ですよね。

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言い切ってしまう、アドラー心理学のような考え方もあります。

どれだけ素晴らしい授業があっても、そこの生徒さんに全くなじめないようなら、「学校行きたくない」となりかねません。

その高校には「今実際にどんな生徒さんがいるのか?」シッカリ確認しておくべきです。

高専とは

さて最後に、「高専(高等専門学校)」という道があることも紹介しておきます。
高校と大学の中間のような学校で、5年制です。
工業系を中心に、より実践的な知識を身につけることができ、進学も就職も強いです。

なにより、高専の生徒さん数人と何度か話したことありますが、「いかにも優秀!できる人!!」って感じでした。

狭き門ではありますが、特に工業系に興味あれば、是非一度調べてみるといいと思います!

どの道に進んだとしても、少しでも充実した高校生活になること、祈念しております!!

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