スマホ脳(著アンデシュ・ハンセン)要約とあらすじ

スマホ脳(アンデシュ・ハンセン) 良書の紹介

「今の学生の健全な成長にとって、最大の敵はスマホ。」
塾をやりながら、ずっと感じていました。

生徒さん達の「考える力」「読み取る力」は、年々弱くなっています。
そして寝不足なのか、明らかに集中力不足な子も多いです。

昔はテレビやファミコンでしたが、今はスマホです。
スマホに比べれば、テレビゲームがマシに思えてくるほどです。

でもそれはあくまでも僕ら大人の勝手なイメージかもしれない。

「スマホは本当に悪いのか?」

「もし悪いなら、具体的に何がどういけないのか?」

それを知っておく必要があります。
そのためにうってつけの本が、今回紹介する『スマホ脳』です。

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スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]
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著者のアンデシュ・ハンセンは精神科医です。

世界最高レベルの脳科学者たちが、最新の研究結果を発表する学会において、多数の同業者が

「このデジタル化が人間に及ぼす影響はどんなものか?」

心配していたようです。
そして、

「心の不調で受診する人が、ここ10年、特に若い人の間で著しく増加している。その一因は、一気にデジタル化したライフスタイルにあるのではないか?」

というその1点は、みんな合意したといいます。
そしてこの本は、

「ここ数十年のライフスタイルの急速な変化が、脳にどういう結果を引き起こすか?」

の答えです。

僕自身、「子どもに悪影響だな」と思いながらも同時に、

「忙しい、ゆっくりする時間がない」
「最近疲れが取れないな」

と感じていました。

この本を読んでわかりました。
スマホが原因でした。

寝室にスマホを持ち込まないようにしました。
スマホは1日2時間まで、意識するようにしました。

一気に調子よくなりました。

ぜひ一度、この本を読んでみて下さい。
読むだけでなく、手元に置いておき、スマホ中毒を防いでください。

毎日の習慣が変わります。
毎日の習慣が変わるので、大げさじゃなく人生が変わります。

あらすじを紹介していきます。

第1章 人類はスマホなしで歴史を作ってきた

人類の長い歴史の中で、今を生きる私たちの時間はほんの一部分です。
そして今の私たちの時代は、20年前のケータイ電話を思い出せば、急速に変化しています。

でも人間は、それに適応できていません。
動物の進化はすぐに起こるものでなく、長い時間をかけて突然変異を重ね、ゆっくりゆっくりと適応していくからです。

身体も脳も、急速に変化する現代に全く適応できていない。
その事実を、詳しく教えてくれています。

第2章 ストレス、恐怖、うつには役目がある

人間は強いストレスにさらされると「戦う」か「逃げる」しかない。

大昔なら、ライオンにバッタリ遭遇したとき。

強いストレスのもとでは、「戦う」か「逃げる」以外の選択肢はなくなる。
生き残ることが第一で、それ以外のことは重要じゃないから。

今の時代なら、仕事の締め切りに間に合いそうにないときなどに、強いストレスを感じる。
脳は現代社会に適応できていないので、そんなときも「戦う」か「逃げる」モードになる。

危険を避けるには、その場から離れればいい。
閉じこもって隠れていればいい。

うつ状態は、自分自身を助けるためのもの。
うつになるのは、自分自身のせいじゃなく、脳がプログラムされている通り働いた自然な結果。
急速に変わりすぎた現代社会と脳の反応が、ズレているだけ。

そのズレが原因で、心の不調を抱える人が多くなっていることを、脳の仕組みをまじえ、説得力高く教えてくれます。

第3章 スマホは私たちの最新のドラッグである

人間を行動させるのは、脳内のドーパミン。
ドーパミンは、生き延びて遺伝子を残せるように人間を突き動かしてきた。

食べ物や繁殖行為で、ドーパミン量が増え、「またしたい!」と思うのは当たり前。

そして「知識」や「新しい情報」にも、ドーパミン量が増える。

「危険な動物はどこにいるか?」
「上手に狩りをするには?」

知識や新しい情報は、生き残る可能性を高めてくれるから、ドーパミン量が増える。
それは現代社会にも当てはまる。

「新しいニュースはないか?」
「SNSにメッセージやイイネは来ていないか?」

スマホを開きたくなる欲求が生まれる。
さらに恐ろしい設計がされている。

ドーパミンが一番出るのは「できた」ときより、「できるかもしれない」と期待しているとき。

「当たりカードを引けば報酬をもらえる」実験では、「全部当たり」とわかっているときよりも、「当たりもハズレもある」時の方が、ドキドキ感も大きく、ドーパミン量が多くなる。

これはSNSにも活用されている。

「イイネ」がつくのは、誰かが「押したその瞬間」ではない。
いったん保留して、刺激を少しずつ分散し、デジタルご褒美への期待が最大限になるように設計されている。

だからすぐに開きたくなる気持ちが芽生える。
まるで中毒のように。

フェイスブックの「いいね」機能を開発したローゼンスタインは、「依存度はヘロインに匹敵する」として、自分のスマホに子ども用のスマホ使用制限アプリをインストールしている。

ipadを開発したスティーブ・ジョブズは、「自分の子どもには、使用を徹底的に制限していた」のも有名な話。

「新しいイイネやお知らせがあるかもしれない!」

不確かな期待が、ドーパミン量を増やす。
そのせいで「スマホを見たい!」という強い欲求が起こる。

スマホを遠ざけるのが難しい納得の理由が、書かれています。

第4章 集中力こそ現代社会の貴重品

人間は、複数のことを同時にやるマルチタスクは苦手だ。
マルチタスクを好む人ほど、集中力も記憶力も成績が悪かったスタンフォード大の研究もある。

でも脳は、マルチタスク=複数の作業に気を配ることに、ドーパミン量を増やす。
なぜなら、その方が生存確率が高まるから。
1つのことに集中するより、周囲に目を配る方が、危険を発見しやすい。

だから、「気が散る」のは自然な結果
でもそれは現代社会に適応していない。

大学生500人の集中力と記憶力テストでは、「スマホをサイレントモードでポケット」よりも、「スマホを教室の外」においた方が、成績が良かった。

気になって集中できないから。

また長期記憶を作るためにも集中が必要。
脳が「これは大事!」と思うからこそ、脳は覚える。

「これは大事!」と思うためには、色々な情報を一気に入れるのではなく、その情報1つを集中して入れる必要がある。

現代社会で良い成果を上げるには集中する必要がある。
それなのに、新しい体験と報酬を与えてくれるスマホが、10分間隔で誘惑してくる。

このへんから、本当に恐ろしく感じ始めました。。。

第5章以降 スマホの弊害

こんな感じで、

第5章 スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
… スクリーンのブルーライトなどが、睡眠を妨げる

第6章 SNS – 現代最強の「インフルエンサー」
… SNSを使うほど、心の健康が破壊されやすい

第7章 バカになっていく子供たち
… 子どもは大人よりスマホ依存になりやすい

について、これまた説得力高く書かれており、より不安があおられます。
ところが、

第8章以降 スマホとうまく付き合うために

第8章から「どうすれば上手にスマホと付き合っていけるか?」
明確にしてくれています。

確かに、どれだけスマホが中毒性が高いとわかっていても、この時代に「スマホは使わない!」というのは不可能です。
大人なら仕事にならない。

子どもも大人も「スマホと上手く付き合う!」ことが大切。

第8章 運動というスマートな対抗策
… 必要なのは運動

第9章 脳はスマホに適応するのか?
… 意識してデジタルな道具を賢く使っていかなければいけない

第10章 おわりに
… デジタル時代に健康に健全に生きるためのアドバイス

前向きに締めてくれています。
特に最後10章では「職場ではこうしよう」「寝るときはああしよう」と、かなり具体的な方法を示してくれています。

とりあえず、子どもたちに関しては、このルールを守れば大丈夫そうです。

こどもたちが能力を発揮するには、毎日1時間の運動、9〜11時間の睡眠、スマホ使用は1日2時間まで。

スマホは本当に恐ろしいです。
でも不可欠。

だからこそ上手に付き合っていくための「新しいスマホ習慣」が必要です。

習慣を創り上げるのは、一朝一夕では難しい。
習慣になるまで、毎日強く意識していないとダメです。

そのためにもこの本を、いつでも目に見えるところに置いておく。
それだけでも「ハッ!スマホ中毒!!」と意識でき、少しでも自分をコントロールできるようになりました。

一家に一冊、必要な本です!

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