子どものやる気を引き出す4つの心がけ

子どものやる気

「子どものやる気が出ない。。。」
そう悩むこと、多くありませんか?

僕自身、何度も感じてきましたし、今でも悩むことはあります。
でも以前に比べると、かなり子どものやる気に悩むことは減りました。

それは今日紹介する4つの心がけを、意識するようにしたからです。

「今すぐやる気マンマンになって、毎日勉強し続ける!」
みたいな魔法ではありませんが。

少しずつ少しずつ、子どもたちが前向きに取り組むようになるのを実感することができます。

今回の記事は、この本からヒントを得ました。

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読んでいく中で、「自分の経験を通しても、確かにそうだ!」と感じたものです。
それがこの4つです。

・能力は伸びる事実を伝える

・行動やプロセスを褒める

・失敗を奨励する

・強みに注目する

順番に見ていきます。

能力は伸びる事実を伝える

まず1つ目。
能力は伸びるという事実を、子どもに伝えましょう。

キレイごと抜きにすると、才能の違いはあります。
同じ時間、同じ内容を勉強しても、子どもによって定着の仕方は違います。

同時に、「能力は努力次第で伸びる」というのも事実です。

これは、遺伝子が100%同じである一卵性双生児でも、別の環境で育った場合、IQに差が出ることからわかります。
知能には、その子が育つ環境が大きく関わっているということです。

また昔は、「脳は12才までに完成し後は衰えるだけ」と思われていました。
でも現在の神経科学では、「脳は死ぬまで進化する」ことがわかっています。

つまり筋トレのように、鍛えれば鍛えるほど、能力は伸ばすことができます。
そしてその事実を子どもに伝えましょう。

こんな実験があります。
引用します。

ある小学校の算数のクラスに研究者が訪れ、ロシア人の女性数学者の写真を見せた。

あるクラスには「この数学者は普通の人だったけど、数学が大好きで努力して、素晴らしい発見をした」と紹介した。

別のクラスには「この数学者は天才で、素晴らしい発見をした」と紹介した。

学期の終わりに、テストの点が上がり算数が好きになっていたのは、「普通の人だった」と紹介された子供たちだった。

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つまり「普通の人でも、努力すれば伸びる」と伝えられただけで、成績が上がったのです。

信じて努力する⇒努力が報われる⇒楽しい気持ちになる
という良い循環が生まれた結果です。

そして実はこれは、やる気を引き出すだけでない、とんでもない要素なのです。

スタンフォード大学のキャロル・ドウェックは、30年にわたり「学問、芸術、スポーツ、ビジネスで偉大な功績をあげた人」と「あげられなかった人」を調査していました。

そして、分野に限らず、偉大な功績をあげた全ての成功者に共通するものを見つけました。
それがこの、「能力は、努力次第で伸びる」という心の持ち方でした。

反対に、「努力してもどうにもならない」という心の持ち方の人は、どこかの段階で諦めることになります。
当然、良い結果を得られないまま終わります。

行動やプロセスを褒める

次2つ目。
行動やプロセスを褒めましょう。

能力や結果を褒めることは、時に逆効果になります。

アメリカの小学生への実験があります。
また引用します。

小学生に簡単なパズルをしてもらった。

解けたあとに「君は賢い」と声かけたグループと、「君は努力した」と声かけたグループに分けた。

その後に別のパズルを選んでもらうと、

「賢いグループ」は半分以上が簡単そうなパズルを選んだ。

「努力グループ」は9割以上が難しそうなパズルを選んだ。

さらにその後、かなり難しいIQテスト用パズルも解かせた。

「賢いグループ」より「努力グループ」は、プロセスに原因を求め、より長く熱心に取り組んだ。

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「賢い」と言われたグループは、能力や結果を褒められました。
その時は気持ち良かったことでしょう。

でも次のチャレンジのとき、こう頭によぎったはずです。
「もしこのパズルを解けなかったら、次は褒められない。むしろバカだと思われてしまうかも。。。」

そう考えると、簡単なパズルを選んで「また褒められたい!」と思うのは、ごく自然なことです。

一方で「努力した」と言われたグループは、結果に関係なく努力を褒められました。
だから失敗を恐れずに挑戦できます。

そして努力を褒められているので、「次も一生懸命頑張ろう!」と思うのは、これまた自然なことです。

声かけ1つで、ここまで結果が変わるのは恐ろしいことですね。

失敗を奨励する

そして3つ目。
失敗を奨励しましょう。

さっきの話にも通じますが、子どもとしてはできるだけ失敗は避けたいものです。

恥ずかしい。
怒られるかもしれない。
能力がないと思われるかもしれない。

失敗を恐れるのは当然です。

そして確実に失敗を避けられる方法を選ぶかもしれません。
それは「何の挑戦もしない」ということです。

挑戦しなければ、失敗はありませんから。

でも事実は違いますよね。
失敗することで、学ぶことができます。
うまくいかない方法がわかるので、今回の失敗は、次の成功につながります。

もし次に失敗しても、また学んで別の方法を試せばいいだけです。
いつか成功にたどり着きます。

「何の挑戦もしない」ことが一番成長しない。
だから親心としては、失敗してもいいから、積極的にチャレンジしてほしい。

じゃあ、どうすればいいか?

今のことを真っすぐに伝えればOKですよね。

「失敗は全く恥ずかしいことじゃない。」

「うまくいかない方法がわかっただけ、次につながる学びがある。」

「挑戦していることが誇らしい。心から応援している。」

何より自分が何かにチャレンジするのが一番です。

自分は今●●に挑戦している。

うまくいかなかったが、●●な学びがあった。

別の方法を試してみる。

うまくいかなかったけど、この方法ならいけそうだ。

できるようになるまで練習する!

少しずつ上達してきた!!

できた!!!

子どもは近くの大人を見て育ちますもんね。

強みに注目する

最後4つ目です。
強みに注目しましょう。

ギャロップ社の調査によると、アメリカでは会社員の…

30%…積極的に仕事を楽しむ

51%…消極的で心ここにあらずの状態で仕事する

19%…問題行動を起こす

という割合のようです。

そしてこの割合は、会社で部下が上司から「どう見られているか?」と関係があるとのことです。
問題社員の割合は…

「強みも弱みも見られていない無関心」と思っている場合…問題行動を起こす割合40%

「弱みを見られている」と思っている場合…問題行動を起こす割合22%

「強みを見られている」と思っている場合…問題行動を起こす割合1%

だそうです。

強みを伝えて伸ばす

これはこれからの時代、ますます重要なことですよね。
AIの台頭もあり、だいたいのことは機械ができるようになります。

「自分にしかできない強み」
それを見つけて育てることが本当に大切。

でも、それを僕たちの本能は邪魔してきます。
引用します。

実は、私たちの脳は、生まれつき悪いところに注目するようにできています。

それは太古の昔、あっちの茂みには怖い動物がいるかもしれないなど、生き延びるために悪いニュースを逃さない方が、良いニュースに注目するより生存率を高めたからです。

この傾向をネガティビティ・バイアスといいます。

親は、かわいいわが子に生き延びてほしい、愛しているからこそ、弱みを見つけて直そうとしてしまうのです。

世界に通ようする子どもの育て方

このように脳の仕組み上、僕たちは欠点に目を向けてしまいがちになります。
でも時代は変わりました。

もう生存の心配はいりません。
今はそんなことしても、問題行動を起こす社員の割合を増やすだけです。

子どもの強みに注目していきましょう!

まとめ

まとめます。

4つの心がけ

・能力は伸びる事実を伝える

・行動やプロセスを褒める

・失敗を奨励する

・強みに注目する

これらを常に意識するようにすれば、子どものやる気が少しずつ引き出され、行動が変わっていきます。

特に1つ目は、やる気だけに限らない、「全ての分野での成功者の共通点」です。
育んであげたいですよね。

子どもに変わってほしいなら、まずは僕たちから努力して変わっていきましょう!

こんな感じで、これからも子伸ばしに少しでも役立つ情報を探し求め記録していきます。
あなたの代わりに、僕が色々試して、成功も失敗も報告していきます。

あなたは効率よく「子伸ばし」してください。
そのためにも、ブックマークして見逃さないようにして下さい。

ほなまた!

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