僕はずっと教育に携わっています。
18歳で始めた家庭教師から始まり、今は塾をやっています。
講師さんにも手伝ってもらっているので、客観的に「教え方」を見つめることもできます。
やっぱり人気のある講師さんと、それほどでもない講師さんがいます。
もちろん見た目やコミュニケーション力も、多少は影響あります。
でも結局は、「教え方」が違います。
じゃあ何が違うのか?
色々ありますが、ここでは「これだけは絶対におさえておきたい3要素」を紹介します。
1.what, why, howを明確にする
2.質問形式にする
3.すでに知っている知識に結び付ける
順番に詳しく見ていきます。
what, why, howを明確にする
教え方がうまい講師さんは、
what … 何をすべきか
why … なぜするのか
how … どのようになるのか
を明確にしています。
例えば英語の教え方を例にしてみます。
(例題)
I play tennis. にyesterdayを加えて、文を適切に書き換えなさい。
whatの説明
yesterdayは「昨日」という意味ですね。
過去のことを表すために、playの後ろにedをつけましょう。
whyの説明
英語では「~する」動詞の後ろにedをつけると過去を表せるからです。
日本語では、「~した」のように「た」をつけますよね。
それと同じように英語では、edをつけます。
howの説明
playがplayedと変形するので、答えは、
I played tennis yesterday. となります。
ではもう1問、似たような問題…
こんな感じです。
質問形式にする
では2点目。
教え方が上手い講師さんは、さらに質問形式にします。
「ところで、昨日の夜ごはん、何を食べましたか?」
…
質問されると、反射的に考えてしまいますよね。
一方的な講義だけだと、生徒さんはいくらでも聞いたフリができます。
質問形式にすることで、積極的に授業に巻き込むことができます。
さっきのwhat, why, howも取り入れると、こんな感じになります。
yesterdayって、どんな意味でしたっけ?
「昨日です。」
そう、yesterdayは「昨日」という意味ですよね。
じゃあ、昨日という過去を表すためには、英語では何をすれば良いのでしたっけ?
「edをつける?」
はい、そのとおりです。
過去のことを表すために、playの後ろにedをつけましょう。
覚えていましたか?
「う~ん、微妙です。。。」
では改めて理解しておきましょう。
日本語では、「食べた」とか「走った」のように、「た」をつけますよね。
それと同じように英語では、「~する」動詞の後ろにedをつけます。
じゃあ以上を踏まえて、今回の問題、答えはどうなるでしょうか?
「I played tennis yesterday. です。」
バッチリです。
では声に出して、口でも覚えましょう。
せ~の、I played tennis yesterday.
こんな感じになります。
すでに知っている知識に結び付ける
では最後3つ目。
教え方が上手い講師さんは、すでに知っている知識に結び付けます。
よく「小学生でもわかる言葉で説明せよ。」と言われますよね。
例えば、こう言われたらどうでしょう?
もしあなたが株式投資するなら、
ROEの高い企業の中から、
PERやPBRから見て割安な銘柄を選びなさい。
…
これを理解できるのは、すでに株の勉強をしたことがある人だけです。
初心者にこんな説明してもわかるわけがない。
でも、こう言われたらどうでしょうか?
もしなたが株式投資するなら、
「他の企業がマネしにくくて儲ける力が強い」企業の中から、
1株あたり「どれだけ利益をあげているか?」
「どれだけのお金や建物、もしくは借金を持っているか?」を調べ、
今の株価と比べて安いと思う銘柄を選びなさい。
1つ目の表現よりは、理解しやすくなりますよね。
最初の説明では、専門用語は使わない。
まずは、すでに知っているであろう言葉で説明して、その後、専門用語に結び付けます。
他の企業がマネしにくくて儲ける力が強い
⇒ これをROEという
1株あたり、どれだけの利益をあげているか?
⇒ これをPERという
1株あたり、どれだけのお金や建物、借金を持っているか?
⇒ これをPBRという
こうすれば、専門用語も入ってきやすくなります。
中1数学、方程式でわけわからなくなる子多いです。
どう説明すればいいでしょうか?
例えばこんな感じです。
今から勉強する方程式、実は小学校1年でもやってるよ。
例えば、この式見てね。
□+2 = 5
□に何が入るか、わかる?
…
そう、□は3だよね。
ところで、中学の数学勉強し始めて、文字を最近習ったよね。
じゃあ□の部分を文字xに変えてみよっか。
どうなるかな?
x + 2 = 5
こうなったね。
この式見ると、かなり数学っぽいよね。
実はこれを、方程式っていいます。
そして、答えももうわかるよね。
さっきと同じ3だけど、こうやって表現するよ。
x = 3
こうやって方程式の答えを出すことを、「方程式を解く」といいます。
OKかな?
あとここから本当に大切なこと、伝えるね。
準備いい?
ホントにいい?
いくよ。
小学校までの □ + 2 = 5 みたいな場合は、
「□に何入ったら5になるかな?1かな?2かな?」
みたいに当てはめて、答えの3を見つけてたよね。
でも中学校からは、方程式を解くときは、当てはめて考えない。
けっこう面倒だもんね。
代わりに、計算テクニックを使います。
そうすれば、簡単に答えを出せるようになるからです。
そのためにここから、どんな方程式でも答えを出せるようになる計算テクニック。
それを学んで、答えを出していく練習していきます。
一緒に頑張って身につけていきましょう!
こんな感じになります。
普通に教科書読むより、はるかにわかりやすいですよね!
まとめ
以上、教え方が上手い人は何をしているのか?重要3選でした。
3つ、何でしたっけ?
そう、
1.what, why, howを明確にする
2.質問形式にする
3.すでに知っている知識に結び付ける
でしたね。
もし教える機会があれば、今日からぜひ心がけてみて下さい。
きっとみんなの反応が変わるはずです。
…
こんな感じで、これからも子伸ばしに少しでも役立つ情報を探し求め記録していきます。
あなたの代わりに、僕が色々試して、成功も失敗も報告していきます。
あなたは効率よく「子伸ばし」してください。
そのためにも、ブックマークして見逃さないようにして下さい。
ほなまた!
コメント